余暇の浪費

たぶんこれは、予想ですけど、知り合いに挨拶をするモアイ像です
多くの人は、仕事が終わって家に帰ると、「せっかくの自由時間を有意義に使いたい」と思います。けれども、実際には「何をすればいいのかわからない」ということがよくあります。
実は、仕事のほうが自由時間よりも楽しみやすいのです。というのも、仕事にはあらかじめ目標やフィードバック、ルール、課題が組み込まれていて、それらが人を仕事に引き込み、集中させ、没頭させるからです。
一方、自由時間は決まった構造がなく、楽しむにはずっと大きな努力が必要です。スキルを必要とする趣味、目標や制限を設ける習慣、個人的な興味、そして特に内なる規律が求められます。
テレビを見る、スポーツ観戦、芸術鑑賞…etc
こうした「間接的な参加」は、少なくとも一時的には、空虚さをごまかしてくれます。けれども、それは現実の課題に向き合って得られる集中や満足に比べれば、はるかに薄っぺらい代用品でしかありません。
外から与えられる娯楽や文化も、ただ受け身で消費するだけなら、心の栄養どころか、エネルギーを奪う存在になってしまう。私たちはむしろ疲れ、満たされなくなるのです。
自分自身で管理しない限り、仕事も自由時間も期待外れになってしまうかもしれません。
え