心理エントロピー

心理エントロピー

あかさたな

意識に悪影響を与える主な原因のひとつは、「精神的な混乱(disorder)」です。

これは、いま自分がやろうとしていることとぶつかったり、その行動を妨げるような情報のことです。

この心の混乱は、私たちが感じる痛み、恐れ、怒り、不安、嫉妬など、さまざまな形で現れます。どれも共通しているのは、「自分が本当に集中したいこと」に注意を向けられなくなってしまうことです。

こうした混乱は、私たちの注意を望んでいない方向に引き寄せ、

本来自分が集中したいことに自由に注意を向けることができなくなってしまいます。

うまく集中できず、心の働きが非効率になる状態――それが「心的エントロピー」と呼ばれるものです。

私たちは、目にするすべての情報を「それが自分の目標にとってどういう意味を持つか」で自然と判断しています。

つまり、その情報が「じゃまになるのか」「助けになるのか」「どちらでもないのか」を考えているのです。


たとえば、株価が急に下がったとします。

銀行家は「まずい」と不安になるかもしれません。

でも、社会を変えたいと思っている政治活動家にとっては、「変革のチャンスだ」と感じて、自信ややる気がわくこともあります。


情報は、意識を乱してエネルギーを奪うか、目標を支えてエネルギーを自由に使わせるかのどちらかです。

はまやらわ