チャート式人生
人生の中で「ここが大事」という節目(ポイント)だけを押さえて、その節目同士をつなげながら生きていくやり方は、
目標や願いをいつも意識の中心に置いて、それらを図(チャート)のように整理して描くという特徴があります。
そういう生き方は、まるで人生をチャート(図表)のように考えるスタイルなので、
「チャート式人生」と呼べるかもしれません。
人生を図(チャート)のように整理しようとすると、
できるだけ損は少なく、できるだけ得を大きくという合理的な選び方を、
日々の中でくり返していくようになりがちです。
分析すること、考えて比べること、計画を立てること。
こうした行為は「賢く生きるための基本的な技術」として広く信じられています。
そのため、大人は子どもに、教師は生徒に、
あらゆる場面でこれらの重要さを繰り返し伝えようとするのです。
けれども、こうした**「計画を最優先にする生き方」を続けていると、
今この瞬間に自分が感じている現実を見ようとしなくなったり**、
心ここにあらずのまま、なんとなく通り過ぎてしまうような日々になってしまいます。
そうなると、頭の中ではいつも「これから先のこと」ばかりを心配していて、
目の前の現実にはほとんど意識が向かなくなるのです。
つまり、「心がここにいない」モードに陥ってしまうのです。
いつも「これからのこと」ばかり気にして生きていると、
目の前にある“いまこの瞬間の命の輝き”を感じ取る力が、どんどん鈍くなってしまいます。
たとえば、気が進まない明日の予定のことで頭がいっぱいになっていると、
いま食べている大好きなご飯の味でさえ、ちゃんと味わえなくなるのです。
そうなってしまったら、
せっかく「いまここ」にある喜びを自分から手放しているようなもので、
むしろ「大きな損をしている」と言っていいでしょう。