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Game

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エヴァンゲリオンみたいなコントローラー 知らんけど。 人生という繊細で奥深いものを、「勝ちか負けか」といった単純な枠にはめてしまうのは、賢いやり方とは言えません。 そもそも人生というのは、ひとりひとりが自分だけの生き方をしていて、その在り方自体に価値があります。だから、他人と比べる必要はないのです。 どうしても「人生はゲームだ」と考えたい人に対しては、こう言いたいのです。 人生には、実は無数のゲームがあって、人によってルールも目的も違います。 あなた自身、どんなゲームをしているのか、何を目指しているのか、そして勝ったところで何が得られるのか――それすら、よくわかっていないのではありませんか? お金をたくさん稼ぐことを目指すゲームがある一方で、あえて何も持たずに、最低限の暮らしに耐え抜くことに意味を見いだすゲームもあります。 世の中で有名になることを目指す人がいる一方で、まったく注目されないことを望み、自分から他人との関わりを断ち、孤独の中に幸せを探そうとする人もいます。 問題なのは、あるひとつの価値観にこだわりすぎて、「これが正しい」と頑な
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心理エントロピー

心理エントロピー

あかさたな 意識に悪影響を与える主な原因のひとつは、「精神的な混乱(disorder)」です。 これは、いま自分がやろうとしていることとぶつかったり、その行動を妨げるような情報のことです。 この心の混乱は、私たちが感じる痛み、恐れ、怒り、不安、嫉妬など、さまざまな形で現れます。どれも共通しているのは、「自分が本当に集中したいこと」に注意を向けられなくなってしまうことです。 こうした混乱は、私たちの注意を望んでいない方向に引き寄せ、 本来自分が集中したいことに自由に注意を向けることができなくなってしまいます。 うまく集中できず、心の働きが非効率になる状態――それが「心的エントロピー」と呼ばれるものです。 私たちは、目にするすべての情報を「それが自分の目標にとってどういう意味を持つか」で自然と判断しています。 つまり、その情報が「じゃまになるのか」「助けになるのか」「どちらでもないのか」を考えているのです。 たとえば、株価が急に下がったとします。 銀行家は「まずい」と不安になるかもしれません。 でも、社会を変えたいと思っている政治活動家にとって
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犬の心

犬の心

ダックスフンドより、普通に、ミニチュアダックスフンドが、好き あるとき、友人を訪ねた際、彼が犬と遊んでいました。彼はプラスチックの骨を投げ、それを犬が取りに行く遊びを繰り返していました。 何度投げても、犬は興奮しながら、その偽物の骨が自分を満たしてくれるかのように執着していました。 私たちの心も、犬のように無意識に思考を追いかけ続けています。 もちろん、心は「私は今、肉の絵が描かれたプラスチックの骨を追っている」とは思っていません。心は、自分の人生にとって重要な何かを追求していると信じているのです。 これに対して、ライオンを思い浮かべてみてください。堂々と座っているライオンに向かって骨(特にプラスチックの骨)を投げたら、どう反応するでしょうか? ライオンはそんなものには目もくれず、ただじっとこちらを見つめるだけでしょう。ライオンは、真の源(SOURCE)に集中しています。 トイプードルより、普通に、プードルが、好き そんな人いないか
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シジフォスの苦行

シジフォスの苦行

なにこの仏みたいな岩 シジフォスという人は、神さまから「大きな岩を山の上まで押し上げる」という罰を与えられました。でも、その岩は山のてっぺんに着くと、また下まで転がってしまいます。だから、シジフォスは何度も何度も、同じことを繰り返さなければいけません。しかも、それは永遠に終わりません。 この話は、私たち自身の姿を象徴しているように感じます。掃除や洗濯、仕事に家事──終わりのない日々の繰り返し。 私たちの暮らしも小さな繰り返しの積み重ねなのです。 この物語は、私たちの生活の日常を描いているように思えます。しかし一般には地獄の定義として解釈されます 逃げ道はないのです。人生とは、ただ岩を押し続けることにほかなりません。 ただ「押す」という行動そのものに集中することです。あれこれ考えず、ただ押す。ただ、それだけです。見返りを求めたり、評価されたいと思う必要はありません。 ただ押す。押す。押す。 岩みたいな仏
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