シジフォスの苦行

シジフォスの苦行

なにこの仏みたいな岩

シジフォスという人は、神さまから「大きな岩を山の上まで押し上げる」という罰を与えられました。でも、その岩は山のてっぺんに着くと、また下まで転がってしまいます。だから、シジフォスは何度も何度も、同じことを繰り返さなければいけません。しかも、それは永遠に終わりません。

この話は、私たち自身の姿を象徴しているように感じます。掃除や洗濯、仕事に家事──終わりのない日々の繰り返し。

私たちの暮らしも小さな繰り返しの積み重ねなのです。

この物語は、私たちの生活の日常を描いているように思えます。しかし一般には地獄の定義として解釈されます

逃げ道はないのです。人生とは、ただ岩を押し続けることにほかなりません。

ただ「押す」という行動そのものに集中することです。あれこれ考えず、ただ押す。ただ、それだけです。見返りを求めたり、評価されたいと思う必要はありません。

ただ押す。押す。押す。

岩みたいな仏