恐れとの遭遇

プラネタリウムとチャリ
恐怖という心の状態があります。恐怖を感じたとき、私たちはたいていそれを何とかしようとして、別のことをします。たとえば、真夜中に起きて本を読んだり、テレビを見たりする。頭の中で空想を広げたり、別のことを考えて気を紛らわせたりします。
おそらく最悪なのは、自分が恐怖にとらわれていることに気づかず、恐怖と一体化してしまうことです。その結果、1〜2時間ものあいだ、恐怖に完全に押しつぶされてしまうのです。
恐怖を感じたとき、大切なのは、それを「自分の一部」として見ないことです。
やることはシンプルで、恐怖というエネルギーの動きにしっかり注意を向けるだけです。そのとき、恐怖から逃げる必要も、逆に恐怖と一体化する必要もありません。ただ、恐怖をそのまま見て、気づき続けるのです。
これは最初、危険で怖いことのように思えるかもしれません。多くの人は、恐怖と真正面から向き合うことを避けます。でも実際にやってみると、恐怖は思っていたほど恐ろしくないとわかります。そして、この方法が一番シンプルで効果的だと気づくのです。
恐怖をコントロールすることはできません。それでも、私たちはまるで恐怖を支配しているかのように、あるいは完全に無視できているかのように生きています。
しかし、実際にできるのは「恐怖をうまく迎え入れ、出会うこと」だけなのです。
え