あ

歩く

歩く

あるきつづけた、あるきつづけた、ある日気づけた 「歩く」という行為は、おそらく私たちが想像できる中で最もシンプルな身体活動の一つですが、それでもフロー体験のための優れた例になります。場合によっては、歩くことさえも、複雑なフロー活動となり、ほとんど芸術のようなものにすらなり得るのです。 たとえば散歩をするとき、いくつもの目標を設定することができます。行きたい場所や、どのルートを通るかといった「旅程の選択」もその一つです。また、道中で立ち寄る場所やランドマークを決めることも、別の目標になります。 さらに、歩き方そのものに目標を置くことも可能です。たとえば、自分の体をより楽に、効率よく動かす「個人的なスタイル」を見つけることや、身体的な心地よさを最大化する「動きの経済性」を追求することも立派な目標です。 進捗を測るためのフィードバックもさまざまです。たとえば、「予定した距離をどれくらい速く、楽に歩けたか」「どれだけ多くの面白い景色を見たか」「どれほど新しいアイデアや感情がわいてきたか」などが挙げられます。 ウォーキングは単純な活動ですが、目標を設定し
1 min read
即時応答

即時応答

なんか、昔ソーセージをしならせて戦わせるやつあったよね フロー体験に完全に没入できるのは、私たちが明確な目標を持ち、そしてすぐに結果がわかるフィードバックを受け取れるからです。 たとえばテニスプレイヤーなら、「ボールを相手コートに打ち返す」という目標があります。そして、ボールを打つたびにうまくいったかどうかがすぐにわかります。 チェスでも同じです。目標は「相手のキングを詰ませる」こと。プレイヤーは自分の一手がその目標に近づいているかどうかを常に判断しています。 ロッククライマーもそうです。「落ちずに登り切る」というシンプルな目標があり、登っている間じゅう、自分が目標に向かっているかを常に実感できます。 ここで重要なのは、フィードバック自体の内容ではなく、それが「目標を達成できたかどうか」を示してくれることです。 たとえば、「テニスボールをライン内に入れる」ことや「チェスで相手のキングを詰ませる」ことそのものには、大した意味があるわけではありません。けれども、それらの行為が「目標を達成した」という象徴的なメッセージを持つことで、心の中
1 min read